《ライブ》THE CORNELIUS GROUP/ULTIMATE SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW[18:00〜20:00@東京国際フォーラム・ホールA] コーネリアスのコンサートに行ってきた。但しコンサートといっても「ショウ」とうたっているぐらいなので「見せる(魅せる)」方にも力が注がれており、しかも「シンクロ」なので音楽と映像との同期、一体化というものに徹底的に拘り、総合芸術、環境芸術として推し進められているところがポイントである。しかも今回は世界ツアーを経た「究極の」ショウなのだ。演奏された曲はアルバム「SENSUOUS」からと「SMOKE」「DROP」「POINT OF VIEW POINT」「STAR FRUITS SURF RIDER」など。あまり大胆なライヴ用アレンジは施されてなく、あくまでもバンドとしてのまとまりのあるタイトかつダイナミックな演奏がなされ、一般的なメロディー志向を排したこのミニマルな音楽性を人力テクノならぬロックとして見事に昇華させ成立させていた。しかしながら「BREEZIN'」にしても「MUSIC」にしても、個人的に好きな曲ばかりで、「WATARIDORI」ではあのどこまでも飛び続ける鳥を見ていたら思わず胸にこみ上げてきて涙が出てしまう程、感情が揺さぶられるものであった。それから「STAR FRUITS SURF RIDER」は現在のコーネリアスを形作る上でのターニングポイントともなった曲なので、あのイントロが流れた時には鳥肌が立った。ということで内容的には中目黒テレビでも放送されたように、オープニングでの始まり方や、観客をステージに上げてのテルミン演奏、そして客席にマイクを向ける等、これまでのツアーと基本的に同様のパフォーマンスが行われたと思われるが、小山田圭吾本人が客席に降りて行き、KORGのKAOSSILATORを観客に触らせるのは今までもあったのだろうか(ロビーでKORGの実演が行われ、来場者にも触らせていた)。そしてアンコールでは手元を真上から撮った映像が写し出されていたが、YAMAHAのTENORI-ONも使用されていた。このように様々なエクスペリメント性を持ち、なおかつ数々の心憎い演出などエンターテインメント性にも優れ、音響面にしても細心の注意が払われていたようで申し分なく、全てをじっくりと座って鑑賞することが出来たのは私のような老人には嬉しい限りだった(笑)。何はともあれ世界ツアーで上げた経験値を発揮した文字通り究極で完成度の高い、職人的でありながらもクリエイティヴでアーティスティックな素晴らしいライヴだったと言えよう。だからこそ最後はスタンディングオベーションが巻き起こったのである。 以下、某所で拾ったセットリスト。コーネリアスのライヴは撮影、録音可なので、どこかで確認することが出来るだろう(私はライヴに集中した)。
01. OPENING
02. BREEZIN'
03. WATARIDORI
04. GUM
05. TONER
06. ANOTHER VIEW POINT
07. SMOKE
08. TONE TWILIGHT ZONE
09. DROP
10. POINT OF VIEW POINT
11. COUNT FIVE OR SIX
12. I HATE HATE
13. SCUM
14. OMSTART
15. BRAND NEW SEASON
16. BEEP IT
17. MONKEY
18. STAR FRUITS SURF RIDER
19. FIT SONG
20. LIKE A ROLLING STONE
21. MUSIC
22. SENSUOUS
23. EYES
24. E
25. SLEEP WARM
《ライブ》茅原実里/Minori Chihara 1st Live Tour 2008 〜Contact〜[16:15〜18:00@品川ステラボール] アルバム(自分では買っていないけど(ぉ)は通して1回聴いただけの僕が行ってきましたよ(ぉ。だからライブ中、なんか聴いたことがあるような気はするけれどもよく憶えていないっていう曲ばっかだったんですけど、「純白サンクチュアリィ」と「君がくれたあの日」と「詩人の旅」は何回も聴いているんで、これだけはすぐ分かりました(ぉ。やっぱテンションがアルバム曲と違うんですよね。多少落差があるっていうか。まあ、ライブ自体は普通で、みのりん、もっとステージ上で動いたり、客を煽ったりしてもいいんじゃまいかと思いましたけどね。この後、まきまきのプレミアムなコンサートに行かなくちゃいけないっていうことでライブ中ずっと時間が気になっていた僕が言えることじゃないですけどね(ぉ。それに結局途中で抜けてしまいましたし。
《映画》『HEY JAPANESE! Do you believe PEACE, LOVE and UNDERSTANDING? 2008』 出演:神田沙也加、辰巳奈都子、大友さゆり、原田佳奈。東京郊外の相模原を舞台として、特にまとまりはなく猥雑な6つのストーリーが少しずつリンクしながら同時進行する群像劇。ドラッグ、万引、殺人、放火と、やりたい放題の女子高生役の神田沙也加、あのほっぺたが俺好みで、やっぱ可愛い(ぉ。それにあの人の娘だけあって、さすが目に力がある。それから、大友さゆりが嬉々として輪姦レイプされる白痴的な女子高生役で、ヤバイ(ぉ。
《映画》実験4号『It's a small world』 ロックバンド・Theピーズの「実験4号」という曲をもとにした、小説家・伊坂幸太郎と映画監督・山下敦弘によるコラボレーション企画。後に小説と短編映画DVDがセットで発売されるそうだが、今回はそれを記念したイベント的な劇場公開で、今日はこの45分の上映の後、山下敦弘とタナダユキ(「赤い文化住宅の初子」などの映画監督)による30分のトークショーが開催された。 作品は、山下節とも言える淡々として飄々とした空気を湛えるいつもの感じで、短編ながら観応えはあった。但し物語や登場人物たちに関する背景などの説明は全て小説に任せたそうで(ぉ、一切無し。しかし逆にそれが想像力を掻き立てられるというか惹き付けられることとなっている。また、主人公の子供たちをナチュラルに撮るということに徹しているので、彼らの伸び伸びとして活き活きとした姿が収められ、魅力を引き出すのに成功していた。特に一番下の子は面白くて可愛かった。あまり台詞を憶えさせず、テストと本番の境目を無くし、スタッフにはこっそり合図を送って、いいタイミングを逃さないように撮影を進めるというテクニックを使ったそうだ。あと、先生役の竹下玲奈も素晴らしかった。静かで穏やかで余計な力が入ってなく、少し気怠そうに見えるが(ぉ、時には母親もしくはお姉さん代わりとなって子供たちを温かく見守っている雰囲気がとてもよかった。それから、用務員役(?)の赤堀雅秋は、今日観に行ったばかりの舞台「東京」の作・演出をしている人だった(ぉ。
《映画》『ガチ☆ボーイ』 出演:佐藤隆太、サエコ、仲里依紗。主人公は事故によって、「ef - a tale of memories.」の新藤千尋みたいに、新しいことが憶えられなくなってしまったという、脳に障害を持つ大学生。眠って目が覚めると、事故からそれまでの記憶が無くなってしまうのだ…。だから、千尋と同じように、日記をつけ、読み返し続ける日々をおくるしかないのだが、そんな絶望的な中で見つけた、一筋の光明、それがプロレスであった。事故の直前に見た、学祭で試合を行うプロレス同好会の面々の、本当に楽しそうな笑顔、その輝きが忘れられなかったからというのもあるが、実際そこに入って練習し、翌日、体の痛みなどが残っているということ、記憶は無くとも体が憶えているという事実が、生きている実感を湧かせるに充分なものだったのだ。…。 ということで、最後の試合のシーンでは、不覚にも涙が頬を伝ってきてしまった…。もう何も無い僕には、このような作品に触れることによって、本当に何も無い自分の最低最悪で絶望的な現実を、少しの間だけでも忘れたり、慰められたりしていくしかないのだ…。そうでないと生きていけないのだ…。皮肉なことに、残念でつまらない記憶ばかりある、何も無い僕に対して、その主人公は、記憶は無いけれども、今その瞬間、充実しているのである。