2008.02[HOME/INDEX]

24(日) 楽園

    《映画》『音符と昆布
    主演・池脇千鶴、市川由衣。兎に角この映画は、自閉症の一種「アスペルガー症候群」の女性を体当たりで演じた池脇千鶴に尽きる。このような難役をこなし、ずば抜けた存在感を以て役にハマることが出来る器を持った若い女優は、他には滅多にいないと思う。
     
    《映画》『くりいむレモン 旅のおわり
    「くりいむレモン」シリーズの実写版。気まずさをそのままどっぷり撮り続ける、あの手持ちカメラによる長回しが、何とも勇気があるなあと…(ぉ。それにしても、あの女子高生の可愛い妹が、何故あのおっさんのような、ダサくて薄汚くてブサイクな兄のことが好きで、体を許した(つまりセクースした)のかが理解出来ない…(ぉ。直前まで、ぎこちない会話をしていたのに…。男と女の関係は謎ばかりだ(ぉ。


23(土) 松並区立双ツ橋小学校

    DVD買ってきてすぐ観るのって「こどものじかん」ぐらいですな(ぉ。とゆーことで、この3科目は、何と言っても第6話が凄かったですね…。原作で知ってたとはいえ…。これが、単なるロリ萌えだけではない(ぉ、こじかの深さ、凄さってやつです…。
     
    それから、「ARIA The ORIGINATION」第7話、やっと観ました。相変わらず、いーですなー…。それに今回は、アリシアさんの先輩(結婚退職した)が出てきたり、グランマの若い頃や「ARIA COMPANY」誕生の秘密が描かれたりして、グランマが引退し、全てを託されたアリシアさんが灯里を迎え入れるまでのことが語られたOVA(ARIETTA)のようなお話しでしたが、それぞれの人生や歴史が感じられ、深みが増して素敵でした。
     
    それにしても、全てにおいてクオリティーの高い作品って、オーディオコメンタリーやインタビューを聴いてても、出演者やスタッフの意気込みとゆーか、その作品に対する「愛」とも言うべき「想い」や「熱」といったものがひしひしと感じられ、細かいとこまでほんとに神経を注いで作ってるんだなーって思うと、こっちもいー加減には観れないなと思うわけで…(ぉ。
     
    《映画》『奈緒子
    主演・上野樹里、三浦春馬。こないだ「ナオコーラ」原作の映画を観たから、こんどは「奈緒子」っちゅーことでね(ぉ。いやー、それにしてもさすが駅伝映画って感じで、走ってるシーンばっかでしたなー。でもあの最後の大会で、メンバーからメンバーへタスキが渡されてくとこは、ちょっちウルっときちゃいましたよ…。やっぱいーっすね。無防備に一生懸命な姿…、ただひたすらにがむしゃらな姿ってのは…。なんかこー理屈じゃなくって、単純に心が動かされるってゆーか…。とまーそんなこんなで、言葉は無くとも「わだかまり」は溶けるってことですよ。さてさて、演技の幅の広さでは同世代の女優の中でもピカイチな上野樹里による奈緒子だったわけですけど、今回の抑えた演技も凄くよかったんじゃないでしょーか。それから、幼少時代の奈緒子を演じた藤本七海ちゃん! もーほんと素晴らし過ぎますね。今月は『子猫の涙』でも見てるし、大ブレイクスルーですな。あと、陸上部のマネージャーとして佐津川愛美ちゃんが出てました。


20(水) 渋い谷

    《映画》『人のセックスを笑うな
    原作・山崎ナオコーラ。主演・松山ケンイチ、永作博美、蒼井優。いくら水曜日は1000円っていったって、平日の昼間なのに、早々と満席て(殆ど女性客ばっかで)…。そんな、大ヒット上映中のこの作品、美大が舞台で、蒼井優が出てるし、片想いだし、最初、ハチクロ?って思ったけど(ぉ、遠くから静かに見守ってる感じのロングショットが多くて、物語っぽくない物語(でもじわりと刺激的)が淡々と進行してって(1つのシーンの長さに余計な長さがあったりして、やや引っぱり過ぎの面もあった…)、会話がリアルな日常会話っぽい感じ(絶妙な「間」や会話の内容が時々笑える(ぉ)で、かなり地味な(でも裏では色んなものが蠢いてる)映画だった。だから何でこんなに客が入ってるのかというと、タイトルのインパクトと松山ケンイチ人気によるものではないかなと思った…。でも、溶けるような愛しい気持ちと透明な切なさを丁寧に掬い取ってて、内容は悪くなかったと思う。
    19歳の男「みるめ」は39歳の女(夫あり)「ユリ」に真っ直ぐな恋をして、その猫のように自由な「ユリ」は「みるめ」に触れたいという想いでセックスをする。そして「みるめ」と同級生の「えんちゃん」は密かに「みるめ」のことが好きで、でも「みるめ」と「ユリ」の関係を知ってしまった…。まだ大人になり切れてない少し幼さを残した女の子の、もどかしくてやるせない恋心を可愛らしく演じてた蒼井優に拍手。それから何と言っても、浮遊感溢れる演技で、どことなく捕らえ所のない「ユリ」という女性を繊細に大胆に表現してた永作博美に喝采を。
     
    MOONRIDERSの鈴木慶一のソロアルバム「ヘイト船長とラヴ航海士」、anonymassによるYMOカバーアルバム「anonymoss」、□□□のミニアルバム「snowflake」、Choro Club feat. SenooによるTVアニメーション「ARIA The ORIGINATION」のオリジナルサウンドトラックアルバム「tre」を購入。


16(土) 宇宙

    だいたいこんなかんじ?
     
    長門!長門!長門!
    長門が立った! 長門が立ったどー!
     
    私は3人目の、情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイスだから、こんな時どんな顔をすればいいのか分からなくね?
    てゆーか超意味不明なんですけど。ちゅーことで、夜の慰みに「涼宮ハルヒの憂鬱」長門有希figmaを買ってみた。何これ? マジ、ありえなくね?


13(水) 夜の墓場

    電気グルーヴ「モノノケダンス」をヤりますた。ところで十数年前は私、電気グルーヴを愛聴しつつKANも愛聴するようなイカ臭い野郎だったんですが(ぉ、KANのアルバムでは「TOKYOMAN」と「弱い男の固い意志」と「MAN」が大好きで、繰り返し何度も聴きましたね。アルバム全体を通してどれもいい曲で捨て曲が全く無く、まさに超名盤です。今でも自分のMacのiTunesに入れています。KANと言えば「愛は勝つ」しか知らない人も多いでしょうが、あの曲は彼の中でも特殊な部類に入る曲で、彼本来の持ち味はもっと軽妙洒脱な音楽性にあり、それを知らず「愛は勝つ」のイメージしかない人は非常に損をしているというか、とっても残念な人だと思いますね(ぉ。KANは時々、マイケル・ジャクソン風、スティービー・ワンダー風、ビリー・ジョエル風、エルトン・ジョン風など、確信犯的に米英の有名なアーティストの唄い方や曲調をパクってみせたり、洋楽を巧みに採り入れながらも彼独自のPOPセンスで見事に昇華していた稀有なシンガーソングライターだったのです。そしてまた、現代の日本男児における切なくも恥ずかしい純情を絶妙に歌に織り込んでいるので、感情移入出来るという点も見過ごせませんね。


11(月) 日本

    《映画》『雨の翼
    監督・熊澤尚人。主演・石田卓也、藤井美菜。「ニライカナイからの手紙」(蒼井優主演)といい、「虹の女神」(上野樹里主演)といい、結構いいものを撮る監督の作品なので、それなりに期待して観に行ってきたのだが、35分の短編であるということに加え、デジカム撮影による映像でノイズがあったりなど、どことなく中途半端な感じがあったのは否めなかった…。ただ、藤井美菜がかなりの美少女で、雨の中のバレエシーンなどがとても美しく、そこは本当に良かったと思う。それと、KUMAMIというアーティスト本人による生演奏の音楽も凄く良かった。スクリーンの横で映像とぴったり合ったタイミングで演奏されるピアノを聴きながら映画を観るという贅沢を味わうことが出来たのだ。生演奏で映画を観るのは相当久し振りなので嬉しかった。それにエンディングは弾き語りで、そしてエンディング後にももう1曲歌が披露され、さながらミニコンサートといった趣だった。客が少なくて寂しかったが…(ぉ。 


10(日) 秋葉原

    《映画》『陰日向に咲く
    原作・劇団ひとり。主演・岡田准一、宮アあおい、伊藤淳史、西田敏行、三浦友和、緒川たまき,塚本高史、平山あや。
    色々な物語が並行して進み、多少ご都合主義的というか出来過ぎな感じで次第に絡まり合って結び付くという群像劇に仕上がっていました。但し、アイドル役の平山あやとそのファン役の塚本高史の話は別で、全体からすると浮いていて不要ではないかというようなものでしたが、実際のところ一番胸を打たれましたね(ぉ。やはり「キサラギ」を観た時のように、どうしても自分に一番近い話なので、自分に置き換えたら…などと想像しながら感情移入してしまいましたし、塚本高史の「彼女のために何か出来ることはないか考えよう」という台詞や、それを即行動に移して奇跡を呼ぶ姿は、大変に羨ましくもあり、自分もそうありたいと思うくらい心を動かされました。それに、石丸のイベント会場などをそのまま使っていたり、平山あやの歌う「ふりむキッス」は白井良明の作った曲だったり(ぉ、ヲタ仲間の被っていたピンクの「萌え〜」帽子は、自分がアキバのドンキで買って仁美ちゃんにあげたことのあるものだったり(ぉ、なんとなくリアルでしたね。
    ところで、岡田准一と塚本高史はこの物語では何の関わりもなく、台詞を交わすこともないのですが、冒頭のアキバのシーンで、一瞬だけ接触します。あの「木更津キャッツアイ」のぶっさんとアニをアキバで出会わせるとは心憎い演出ですね(ぉ。塚本高史は何故かアキバに縁があるのではないでしょうか(ぉ。そういえば、伊藤淳史もアキバ系俳優ですね(ぉ。
    あと、あおいちゃんの漫才は若干無理があるような気がしますが(ぉ、あの過去のシーンのあおいちゃんはとても可愛かったです。ただ、あおいちゃんは10代の頃と比べると、なんだか更に痩せた感じがしますね。忙しいせいもあるでしょうが、ぱつんとした少女肉が落ちて、大人の女性の体になったからだとは思いますが…。結婚もしましたし…。


09(土) 大作家芸術大学

    アニメ観てないけど、清浦夏実の「旅の途中」と、ROCKY CHACKの「リンゴ日和」を買った。ビクター、クオリティー高いし。それから、雑誌で連載読んでるけど、島本和彦の「アオイホノオ」第1巻を買った。あと、高橋てつやの「ペンギン娘」第3巻も買った。正直、買うCDとか漫画減らしたい…。もう限界かも…(ぉ。
     
    『声グラ』3月号{新谷良子,斎藤千和,小清水亜美,平野綾}
     
    『声優アニメディア』3月号{斎藤千和,平野綾,能登麻美子,花澤香菜,悠木碧,井上麻里奈,阿澄佳奈}
    悠木碧(ゆうきあおい)(ブログ"Aoi Logic")。2006年「セントラル子供劇団」を退団し、2007年に現事務所へ移籍。その際、八武崎碧(やぶさきあおい)より現芸名に改名。子役として「あっぱれさんま大先生」などのTV出演多数。また、TVアニメ「おねがいマイメロディ」シリーズ(夢野琴役)などの声優としても活躍し、今春放映開始予定のTVアニメ「紅」のヒロイン(九鳳院紫)役も決まっている。ちなみに、同じ子役出身の声優である花澤香菜が出演していたのは「やっぱりさんま大先生」。
     
    『DTM MAGAZINE』3月号{初音ミク,鏡音リン}


03(日) 雪の降る街

    《映画》『子猫の涙
    主演・武田真治、藤本七海。かなりよかったっすよ。この映画。熱くて、滑稽で、切なくて…。で、武田真治って言えば「未来講師めぐる」の大塾長w。いやぁ、マジ面白ぇ役者っすよね、この人は。「めちゃイケ」でお笑い芸人に揉まれたりしてるし、弾けっぷりがパネェんすけど(ぉ。めちスゲェ体のキレ。って思ったら何すか、この筋肉隆々な体はっ!(ぉ そりゃボクサーの役だけどさぁ、本物のボクサーみてぇじゃねぇっすかっ! パネェっす! そしてこの主人公の、波瀾万丈で滅茶苦茶でエネルギーに満ちた「ザ・生き様」を見事に演じ切ってたっすね。それから、この映画の語り部でもある、娘役の藤本七海ちゃんもパネェ可愛くて、演技も最高素晴らしかったっす。七海ちゃんはリカちゃんコンテストの時から知ってるけど、こんなにがっつり演技を観るのは初めてで、正直この上手さには驚いたっすね。いやマジ参ったっす。あと、なかなか脇の俳優も豪華で、広末涼子とか、紺野まひるとか、宝生舞とか、黒川芽以とか、赤井英和とか、ヤバイ、キテるっす。
     
    《映画》『夕映え少女
    原作・川端康成。『イタリアの歌』『むすめごころ』『浅草の姉妹』『夕映え少女』の4編から成るオムニバス。『浅草の姉妹』の波瑠が美しく、存在感があった。波瑠は『ちーちゃんは悠久の向こう』にも出ていたが、演技はまだまだ。そして、メインビジュアルにもなっている『夕映え少女』の五十嵐令子が可愛かった。今日の舞台挨拶にも来ていたが、緊張して質問に対する答えも硬い口調で予め用意していたまま喋っていた。


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